市川市の動物病院 犬ちゃんのフィラリア症予防について

query_builder 2022/05/14
ネコ
ぷんちゃん


あいす動物病院の高橋です。

今回はフィラリア予防に関しての内容です。


まず、フィラリア症って何?


フィラリアは犬糸状虫とも呼ばれ、心臓に寄生する寄生虫です。

学名がDirofilaria immitisという名前です。

その名前の一部、filariaから日本でもフィラリア症という名称で知られているんですね。

蚊に刺されることで、犬への感染が成立します。

日本国内でごく普通に人間を吸血する蚊がフィラリアを媒介(持っている)しています。

フィラリアの生活環(一生のサイクルのこと)は犬と蚊の身体を行ったり来たりしながら増殖します。


〜フィラリアの生活環〜

1,フィラリアに感染している犬を蚊が吸血して、蚊の体内にフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が入る

2,フィラリアの幼虫をもった蚊が、また別の犬を吸血する

 蚊の唾液腺(刺されると痒くなる物質を貯めている袋)にフィラリアの幼虫は潜んでいます

3,刺された犬の体内にフィラリアの幼虫が入り込み、成長してフィラリア成虫に感染する

1.に戻り、繰り返して、感染が広がっていきます


犬の血液から入り込んだわずか0.3mmほどの小さなフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)は、6ヶ月後には素麺くらいの大きさ(~約30cm)に成長し、心臓や肺動脈に寄生しながらたくさんの幼虫を生みます。


当院でのおすすめの予防法

フィラリアの幼虫を定期的に駆除する予防薬を適切に使用すれば、フィラリア症の発症はほぼ確実に防ぐことができます。

予防薬はさまざまな種類があり、毎月1回投与する飲み薬や、1年間効果が持続する注射もあります。

投薬が簡単なおやつタイプ、吐き出したり飲ませるのが大変な子向きの滴下タイプ(背中に垂らすお薬)、ノミ・ダニ予防が一緒にできるタイプなどさまざまな製品があります。

犬の年齢や犬種、体質などによって薬の選択肢は変わるので、生活スタイルやご希望を伺いながら獣医師が処方します。


その中でも、当院でオススメしている予防法を紹介します。

投与期間などは動物病院ごとに違いがありますが、当院では1年中予防薬を投与する通年予防をオススメしています。

これは近年、関東圏でも暖冬傾向であったり、冬場での感染事例も知られているため、完全にフィラリア症などの感染症を予防するという本来の目的を一番果たせる予防方法と考えています。


・1ヶ月ごとのフィラリア・ノミ・マダニ・お腹の虫すべてに効くお薬(オールインワンタイプ)

→1粒で何度も美味しい?(予防できる寄生虫の多い)お薬の通年投与です

 月1のお楽しみになっている子もいます


・1ヶ月ごとのフィラリア予防の経口薬+1ヶ月ごとのノミ・マダニ予防の滴下薬

→手間は増えますが、コスパは一番良いです


・1年間効くフィラリア予防の注射+3ヶ月ごとのノミ・マダニ予防の滴下薬

→ご自宅でやることが一番少なくなる予防方法です



このように様々な種類の薬を組み合わせて、予防することができます。

家族の一員である犬ちゃん猫ちゃんを寄生虫から守るために、しっかりと予防をしていきましょう。

その子それぞれの生活環境に合わせて、最適な予防薬をご提案します。

気になることがありましたら、ぜひ当院にご相談ください。

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あいす動物病院

住所:千葉県市川市南八幡2-16-14

電話番号:047-702-5797

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