市川市の動物病院 犬ちゃん猫ちゃんに混合ワクチンを毎年打ちますか?抗体検査のすすめ

query_builder 2022/02/13
ネコペットホテル
TSURU170308-006_TP_V

あいす動物病院の高橋です。

今日はわんちゃんねこちゃんの混合ワクチン接種について、当院で行っている予防を紹介します。


犬猫に毎年ワクチン接種って本当に必要なのでしょうか?

よく飼い主様から頂く質問です。

狂犬病ワクチンは狂犬病予防法という法律に定められたわんちゃんの飼い主様の義務になりますので接種をする必要があります。

ですが、混合ワクチンに関しては当院のスタンスとして幼齢期の接種と1歳でのブースター接種は行ったほうがよいとお伝えしていますが、それ以降の年齢での定期接種はオススメしていません。


じゃあ何もしなくてよいのかというとそうではなく、抗体検査というワクチンの効果が残っているかどうかを確認する検査がありますので、こちらをオススメしています。

当院では院内検査キットを常時準備しており、犬は3種類・猫は1種類のウイルス感染症の抗体をチェックしています。

もちろん、何年か経つうちに抗体の量が下がり、ワクチンの追加接種を検討しないといけない時期が来ることもありますが、それでも毎年接種が必要になるわんちゃんねこちゃんはかなり限られています。

レプトスピラというキャンプや関西以西の方で発生のある感染症に対してはワクチンの持ちが良くないので、毎年の追加接種が必要になります。


混合ワクチンの毎年の追加接種の必要性のなさはWSAVAワクチネーションプログラムという世界のワクチンや予防医療に詳しい獣医師の中の獣医師である専門家の先生方が集まって開かれる会議で話し合われた内容が発表されており、そちらに書かれている内容に当院としては準拠しています。

ですので、当院オリジナルの全く根拠のない対応というわけではありませんので、ご安心下さい。


ワクチン接種は常に副作用のリスクがあります。

小さい頃に打つワクチンも10歳で打つワクチンも差がなく、毎年副反応のリスクはあります。

これまで毎年打って副反応が出たことがないから大丈夫ということはありません。

アナフィラキシーといって接種後急速に起こるショック状態は対処が遅れると死亡する可能性もあります。

急性アレルギー反応では顔が腫れたり、蕁麻疹が出たり、高熱が出たり、接種部位の痛みが出たりします。

遅発性アレルギー反応は元気がない、吐いたり、下痢したり、食欲がなくなることもあります。


また、病気との関連性も示唆されています。

・免疫介在性疾患(免疫介在性溶血性貧血・免疫介在性血小板減少症・免疫介在性多発性関節炎など)

・ねこちゃんのワクチン接種部位肉腫(皮膚にできるかなりたちの悪いがんです)

・ねこちゃんの慢性腎臓病


実際に当院でどのように抗体検査を行っているのか紹介します。

IMG_7152

当院で使用している抗体検査のキットです

IMG_7158

まず検査を受ける子の血液検体を入れます

IMG_7163

検査の棒を入れ、手前から奥に順番に検査液につけていきます

IMG_7166
IMG_7167

最後まで行って、取り出すと検査の判定ができます。

今回の検査では丸が4つついています。

一番上が陽性コントロールとよばれる検査がきちんとできたか判断するもので、下3つがそれぞれ1つの感染症に対しての抗体検査です。

3つとも陽性コントロールよりしっかり発色しているので、抗体は十分に残っている判定になります。

この子は十分に抗体が体に残っていますので、当院ではワクチン接種を行わず、また来年も抗体検査を行って抗体が残っているかの確認を行っていきます。


病気の予防のために行っていたワクチン接種で病気や体調不良になってしまったら、元も子もないですよね。

ワクチン接種は感染症予防のために重要なものですが、接種の必要性は十分検討してあげてからの方が良いと考えています。

抗体検査についてのご質問やうちの子の場合はどうしたら良いのか?など気になることありましたら、当院へぜひご相談下さい。


----------------------------------------------------------------------

あいす動物病院

住所:千葉県市川市南八幡2-16-14

電話番号:047-702-5797

----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG